先日のツイッターで書いたとおり、
えれめんトランプ
クチコミを見る
えれめんトランプ
を買ってしまいました。
「えれめんトランプ」っていうのは、
元素カードが112枚と、
素粒子カードが28枚ある、
ふざけたカードゲームです。
説明書に載っている遊び方は二つ。
「えれめんと」と「えれめんじゃん」であります。
準備:元素カード112枚、素粒子カード28枚の全てのカード。
人数:2人から10人
1.カードを全員に7枚ずつ配ります。
2.山札からカードを取り、場札に置きます。
素粒子カードの場合は、元素カードが出るまで交換してください。
3.後述のルールに従って各プレイヤーは順番に
カードを出していきます。
条件を満たせば複数枚出すことも出来ます。
4.また、素粒子カードが場に出された場合、
カード右上にある指示に従います。
「Skip」→次の人を飛ばしてください。
「Reverse」→順番を逆回りにしてください。
「+2」→次の人は2枚山札から引かなければなりません。
5.手札が残り1枚になる場合、
「えれめんと!」と宣言してください。
6.手札がなくなったひとが勝ちです!
・・・と、以上の説明で何か思い当たるゲームがあるかと思います。
どう見てもウノですよね。
本当にありがとうございました。
ただ、ウノより面倒です。
ウノの場合、「同じ色」「同じ数字」の場合、
次のカードが出せますが、
えれめんとの場合、「同じ族」「同じ周期」の場合、
次のカードが出せるのです!
・・・
はい。問題点。
「水素(H)」が場に出されたらどうなるでしょう。
同じ族か周期ですので、
「リチウム」「ナトリウム」「カリウム」「ルビジウム」
「セシウム」「フランシウム」「ヘリウム」
の7種類出せるということを示しています。
一方で、「ウラン(U)」が場に出されたらどうなるか。
同じ族か周期ですので、
「スカンジウム」「イットリウム」
「ランタン」「セリウム」「プラセオジム」「ネオジム」
「プロメチウム」「サマリウム」「ユーロピウム」「ガドリニウム」
「テルビウム」「ジスプロシウム」「ホルミウム」「エルビウム」
「ツリウム」「イッテルビウム」「ルテチウム」
「フランシウム」「ラジウム」
「アクチニウム」「トリウム」「プロトアクチニウム」「ネプツニウム」
「プルトニウム」「アメリシウム」「キュリウム」「バークリウム」
「カリホルニウム」「アインスタイニウム」「フェルミウム」「メンデレビウム」
「ノーベリウム」「ローレンシウム」「ラザホージウム」「ドブニウム」
「シーボーギウム」「ボーリウム」「ハッシウム」「マイトネリウム」
「ダームスタチウム」「レントゲニウム」
の33種類出せるかと思います。
あーつかれた。
そうなんです。
カードによって出せる範囲がぜんぜん違うわけです。
なぜそうなるかは周期表を見ればわかります。
つまりは「ランタノイド」「アクチノイド」のせいです。
水素やヘリウムのように、
「移動できる枚数がそもそも少ないカード」が出されてしまうと、
みんな延々とカードを引くことになります。
カードを引くだけの簡単なお仕事です!
・・・というのは製作者も認識していたみたいで、
その他にも、
「常温で気体」
「常温で液体」
「一文字のカード」
「頭文字が一致しているカード」
は、移動が出来ます。
つまり、「水素(H)」の場合、
「リチウム」「ナトリウム」「カリウム」「ルビジウム」
「セシウム」「フランシウム」「ヘリウム」
に加えて、
「窒素」「酸素」「フッ素」「ネオン」
「塩素」「アルゴン」「クリプトン」「キセノン」
「ホルミウム」「ハフニウム」「水銀」「ラドン」
「ハッシウム」
の13種類が追加、つまり20種類が出せます!
いずれにせよ、カードによって次に出せるカードが違うという点が、
ウノとは大きく異なります。
ここが問題点となります。
※補足
「常温で液体」でも移動できるのですが、
そもそも「常温で液体」なのは臭素と水銀だけ。
説明書にはサラッとしか書いてありませんが、
その移動が成立したらちょっとした感動になることは
間違いないです。
・・・また、「上級者向けルール」が存在します。
例によって出典が存在し、それは「ドボン」です。
一般的な「ドボン」というのは、場に出たカードの数字と、
手札の合計が一致する場合、上がることができる
というルールであります。
それを改良したのが「核分裂!」というルールです。
場札が放射性元素の場合、場札の原子番号と、
手札の中で足したらその原子番号と一致する組み合わせがある場合、
まとめて場札に出すことが出来る
というルールです。
上がる必要がないため、効率よく捨てることの出来る手段です。
・・・
はい、問題点。
いわゆる「ドボン」では、足し算がせいぜい13程度までで、
そんなに大変ではないものの、
「えれめんと」の「核分裂!」においては、
条件となる「放射性元素」は原子番号が軒並み80を超えているわけで、
計算が非常にめんどくさいことが想定されます。
例えば、ウランは原子番号が92です。
92を2で割ると46。
同じ番号のカードはないため、その前後で45と47。
そのあたりが狙い目となります。
ちなみに、45はロジウム、47は銀です。
「その核分裂、ほんとかよ!」
って言ってあげてください。
詳しいルールは、「えれめんトランプ公式ホームページ」に書いてありますので、
そっちを読んでください。
印象としては「複雑にしたウノ」。
最初は変な単語が多くておもしろいかもしれないけど、
最終的には、「3の4のS」のように、
「族と周期と頭文字」でカードを判断するようになるので、
もはや「スカンジウム」という情報は不要になります。
そんなゲームが「えれめんと」。
みなさまも1回遊んでみるとおもしろいですよ☆
というわけで、次回更新は「えれめんじゃん」について
取り上げてみたいと思います。
こっちのほうがなんか面白いきがしますよ。
2011/05/24 20:15:26
化学同人の、「えれめんトランプ」を衝動買い。「場札が金属元素のときは第一世代の素粒子カードが出せます」とか、「場札が放射性元素の場合は『核分裂!』といいながら出してください」とか、なんかシュールすぎるw誰か遊びませんか?w
化学同人の、「えれめんトランプ」を衝動買い。「場札が金属元素のときは第一世代の素粒子カードが出せます」とか、「場札が放射性元素の場合は『核分裂!』といいながら出してください」とか、なんかシュールすぎるw誰か遊びませんか?w
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えれめんトランプ
を買ってしまいました。
「えれめんトランプ」っていうのは、
元素カードが112枚と、
素粒子カードが28枚ある、
説明書に載っている遊び方は二つ。
「えれめんと」と「えれめんじゃん」であります。
1.えれめんと
準備:元素カード112枚、素粒子カード28枚の全てのカード。
人数:2人から10人
1.カードを全員に7枚ずつ配ります。
2.山札からカードを取り、場札に置きます。
素粒子カードの場合は、元素カードが出るまで交換してください。
3.後述のルールに従って各プレイヤーは順番に
カードを出していきます。
条件を満たせば複数枚出すことも出来ます。
4.また、素粒子カードが場に出された場合、
カード右上にある指示に従います。
「Skip」→次の人を飛ばしてください。
「Reverse」→順番を逆回りにしてください。
「+2」→次の人は2枚山札から引かなければなりません。
5.手札が残り1枚になる場合、
「えれめんと!」と宣言してください。
6.手札がなくなったひとが勝ちです!
・・・と、以上の説明で何か思い当たるゲームがあるかと思います。
どう見てもウノですよね。
本当にありがとうございました。
ただ、ウノより面倒です。
ウノの場合、「同じ色」「同じ数字」の場合、
次のカードが出せますが、
えれめんとの場合、「同じ族」「同じ周期」の場合、
次のカードが出せるのです!
・・・
はい。問題点。
「水素(H)」が場に出されたらどうなるでしょう。
同じ族か周期ですので、
「リチウム」「ナトリウム」「カリウム」「ルビジウム」
「セシウム」「フランシウム」「ヘリウム」
の7種類出せるということを示しています。
一方で、「ウラン(U)」が場に出されたらどうなるか。
同じ族か周期ですので、
「スカンジウム」「イットリウム」
「ランタン」「セリウム」「プラセオジム」「ネオジム」
「プロメチウム」「サマリウム」「ユーロピウム」「ガドリニウム」
「テルビウム」「ジスプロシウム」「ホルミウム」「エルビウム」
「ツリウム」「イッテルビウム」「ルテチウム」
「フランシウム」「ラジウム」
「アクチニウム」「トリウム」「プロトアクチニウム」「ネプツニウム」
「プルトニウム」「アメリシウム」「キュリウム」「バークリウム」
「カリホルニウム」「アインスタイニウム」「フェルミウム」「メンデレビウム」
「ノーベリウム」「ローレンシウム」「ラザホージウム」「ドブニウム」
「シーボーギウム」「ボーリウム」「ハッシウム」「マイトネリウム」
「ダームスタチウム」「レントゲニウム」
の33種類出せるかと思います。
あーつかれた。
そうなんです。
カードによって出せる範囲がぜんぜん違うわけです。
なぜそうなるかは周期表を見ればわかります。
つまりは「ランタノイド」「アクチノイド」のせいです。
水素やヘリウムのように、
「移動できる枚数がそもそも少ないカード」が出されてしまうと、
みんな延々とカードを引くことになります。
カードを引くだけの簡単なお仕事です!
・・・というのは製作者も認識していたみたいで、
その他にも、
「常温で気体」
「常温で液体」
「一文字のカード」
「頭文字が一致しているカード」
は、移動が出来ます。
つまり、「水素(H)」の場合、
「リチウム」「ナトリウム」「カリウム」「ルビジウム」
「セシウム」「フランシウム」「ヘリウム」
に加えて、
「窒素」「酸素」「フッ素」「ネオン」
「塩素」「アルゴン」「クリプトン」「キセノン」
「ホルミウム」「ハフニウム」「水銀」「ラドン」
「ハッシウム」
の13種類が追加、つまり20種類が出せます!
いずれにせよ、カードによって次に出せるカードが違うという点が、
ウノとは大きく異なります。
ここが問題点となります。
※補足
「常温で液体」でも移動できるのですが、
そもそも「常温で液体」なのは臭素と水銀だけ。
説明書にはサラッとしか書いてありませんが、
その移動が成立したらちょっとした感動になることは
間違いないです。
・・・また、「上級者向けルール」が存在します。
例によって出典が存在し、それは「ドボン」です。
一般的な「ドボン」というのは、場に出たカードの数字と、
手札の合計が一致する場合、上がることができる
というルールであります。
それを改良したのが「核分裂!」というルールです。
場札が放射性元素の場合、場札の原子番号と、
手札の中で足したらその原子番号と一致する組み合わせがある場合、
まとめて場札に出すことが出来る
というルールです。
上がる必要がないため、効率よく捨てることの出来る手段です。
・・・
はい、問題点。
いわゆる「ドボン」では、足し算がせいぜい13程度までで、
そんなに大変ではないものの、
「えれめんと」の「核分裂!」においては、
条件となる「放射性元素」は原子番号が軒並み80を超えているわけで、
計算が非常にめんどくさいことが想定されます。
例えば、ウランは原子番号が92です。
92を2で割ると46。
同じ番号のカードはないため、その前後で45と47。
そのあたりが狙い目となります。
ちなみに、45はロジウム、47は銀です。
「その核分裂、ほんとかよ!」
って言ってあげてください。
詳しいルールは、「えれめんトランプ公式ホームページ」に書いてありますので、
そっちを読んでください。
印象としては「複雑にしたウノ」。
最初は変な単語が多くておもしろいかもしれないけど、
最終的には、「3の4のS」のように、
「族と周期と頭文字」でカードを判断するようになるので、
もはや「スカンジウム」という情報は不要になります。
そんなゲームが「えれめんと」。
みなさまも1回遊んでみるとおもしろいですよ☆
というわけで、次回更新は「えれめんじゃん」について
取り上げてみたいと思います。
こっちのほうがなんか面白いきがしますよ。